インフルエンザが流行しはじめました。
今年は、暖冬の予想だったのに、一気に寒くなり、もう、流行りだしてますね。
春日井市内でも、学級閉鎖の報告が出て来ました。
さて、妊娠中の方、あるいは、妊娠しているかも?の方、これから妊娠しようとしてる方って、インフルエンザワクチン、どうしようか、お悩みのことと思います。
結論から言うと、「インフルエンザワクチンを受けましょう」です。
インフルエンザウイルスは、感染性が極めて強く、妊婦では、肺炎、早産、その他の合併症を引き起こすことがあるため、特に危険であると言われています。
2009年に新型インフルエンザ(H1N1)の大流行を覚えていらっしゃいますか?
あのとき、ワクチンが間に合わず、接種対象に優先順位がつけられました。
その筆頭が妊婦だったのです。このウイルスに妊婦が罹患すると重症になる事がわかっています。
そして、現在流行しているインフルエンザの半数が、H1N1です。
インフルエンザワクチンは、不活化ワクチンで、妊娠中に接種しても、安全ですし、生まれてくる子どもも守ることができます。
乳児は生後6か月までワクチンを受けることができませんが、母親が受ければ、胎内でインフルエンザ抗体を受け取ることができます。
2014年12月11日木曜日
2014年10月29日水曜日
「デリケートゾーン」のセルフケア
皆さんは、「デリケートゾーン」、普段の手入れどうしてますか?
外陰部のお悩みは、様々です。
インターネットで行われた調査でも
におい、蒸れ、かゆみ、べたつきなどに困っている方が80%に登ります。
毎日お風呂に入って、清潔にしているのに・・・なぜでしょうか?
実は、外陰部の皮膚は、他の皮膚と違うのです。
人体の皮膚は、弱酸性。pH5.2です。
pHというのは、酸性、アルカリ性を数字で表したもので、
数字が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性です。
中性の代表である水道水は pH7です。
酸性の代表として、クエン酸はpH2、お酢は、pH3
アルカリ性の代表、重曹はpH8.5、石けんはpH9.5ぐらいです。
外陰部の本来あるべきpHは、3.5〜4.2です。
腟内には、デーデルライン桿菌を代表とする「善玉菌」が常在しています。
腟内の細胞内には、グリコーゲンと言う物質が多く含まれており、
デーデルライン桿菌がグリコーゲンを「乳酸」に変え、腟内を酸性に保っています。
これを、腟内を感染から守る「自浄作用」と言います。
腟内が中性からアルカリ性に変わると、カンジダや、「悪玉菌」が繁殖してしまいます。
それだけでなく、保湿バリアを破壊し、乾燥させてしまいます。
様々な理由で、外陰部のpHは上がっていきます。
アルカリ性の石けん、お湯も中性です。キレイにしようと思って、洗いすぎて、ひりひりしたり、痒くなった経験、ありませんか?
弱酸性といわれるボディソープでも、本来の腟内酸性度には間に合わないようです。
外陰部を守るには、外陰部専用の洗浄剤が必要です。
海外ではすでに発売されていますが、日本でも、3月から販売が開始されます。
ラクタシードは、腟内に存在する乳酸を含み、外陰部の洗浄に最適です。
一般販売に先駆け、クリニックでは、先行発売になりました。
11月4日 入荷予定です。
ちなみに、これは薬ではありませんので、お手入れをしていても、かゆみ、においなど、不快な症状があれば、がまんせず、クリニックを受診してくださいね。
通気性の悪い下着、月経用ナプキン、おりものシートの間違った使い方もpHバランスを崩します。注意してくださいね。
外陰部のお悩みは、様々です。
インターネットで行われた調査でも
におい、蒸れ、かゆみ、べたつきなどに困っている方が80%に登ります。
毎日お風呂に入って、清潔にしているのに・・・なぜでしょうか?
実は、外陰部の皮膚は、他の皮膚と違うのです。
人体の皮膚は、弱酸性。pH5.2です。
pHというのは、酸性、アルカリ性を数字で表したもので、
数字が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性です。
中性の代表である水道水は pH7です。
酸性の代表として、クエン酸はpH2、お酢は、pH3
アルカリ性の代表、重曹はpH8.5、石けんはpH9.5ぐらいです。
外陰部の本来あるべきpHは、3.5〜4.2です。
腟内には、デーデルライン桿菌を代表とする「善玉菌」が常在しています。
腟内の細胞内には、グリコーゲンと言う物質が多く含まれており、
デーデルライン桿菌がグリコーゲンを「乳酸」に変え、腟内を酸性に保っています。
これを、腟内を感染から守る「自浄作用」と言います。
腟内が中性からアルカリ性に変わると、カンジダや、「悪玉菌」が繁殖してしまいます。
それだけでなく、保湿バリアを破壊し、乾燥させてしまいます。
様々な理由で、外陰部のpHは上がっていきます。
アルカリ性の石けん、お湯も中性です。キレイにしようと思って、洗いすぎて、ひりひりしたり、痒くなった経験、ありませんか?
弱酸性といわれるボディソープでも、本来の腟内酸性度には間に合わないようです。
外陰部を守るには、外陰部専用の洗浄剤が必要です。
海外ではすでに発売されていますが、日本でも、3月から販売が開始されます。
ラクタシードは、腟内に存在する乳酸を含み、外陰部の洗浄に最適です。
11月4日 入荷予定です。
ちなみに、これは薬ではありませんので、お手入れをしていても、かゆみ、においなど、不快な症状があれば、がまんせず、クリニックを受診してくださいね。
通気性の悪い下着、月経用ナプキン、おりものシートの間違った使い方もpHバランスを崩します。注意してくださいね。
2014年10月22日水曜日
「マザーズ」を見て
先日お知らせした、中京テレビの「マザーズ」、当日は診療で、その後出張で、なかなかまとまった時間が取れず、先ほど、やっと、録画で見ることができました。
予想はしてたけど、涙ぼろぼろで見終わりました・・・
中村蒼さん演ずる健太君が、養父母の深く自然な愛情の中でまっすぐ育っていて、「養子」は、決してかわいそうな子供でないことがとても丁寧に描かれていて、すばらしい内容でした。
彼が、自分が養子である事を知ったときの戸惑いを感じつつも、いろいろな事情のある妊婦に関わって、成長していく姿も感動的でした。
特別養子縁組と言う制度があると言うことを、もっといろいろな人に知って頂くため、ぜひとも、全国放送をお願いしたいところです。
あ、私の友人は、沙枝ちゃんが分娩室に運ばれるとき、ストレッチャー押してました。
モデルになったNPO法人は
NPO Baby ポケット
http://www.babypocket.net/index.php?FrontPage
予想はしてたけど、涙ぼろぼろで見終わりました・・・
中村蒼さん演ずる健太君が、養父母の深く自然な愛情の中でまっすぐ育っていて、「養子」は、決してかわいそうな子供でないことがとても丁寧に描かれていて、すばらしい内容でした。
彼が、自分が養子である事を知ったときの戸惑いを感じつつも、いろいろな事情のある妊婦に関わって、成長していく姿も感動的でした。
特別養子縁組と言う制度があると言うことを、もっといろいろな人に知って頂くため、ぜひとも、全国放送をお願いしたいところです。
あ、私の友人は、沙枝ちゃんが分娩室に運ばれるとき、ストレッチャー押してました。
モデルになったNPO法人は
NPO Baby ポケット
http://www.babypocket.net/index.php?FrontPage
2014年10月10日金曜日
2014年9月28日日曜日
妊娠中のお薬
妊娠中、薬を服用して良いかどうか、あるいは、服用してから、妊娠がわかった場合など、妊娠と薬に関しては、不安をお持ちの方も多いと思います。
十分なエビデンスが得られていないものが多く、現在のところ、経験的に、あるいは動物実験を本に安全性が報告されているだけです。
したがって、絶対禁忌の薬は数少ないのですが、メーカーからの情報では「安全性が確立されていないので有益性のある場合投与」との文面が多いのが事実です。
絶対使用禁止と言われる薬剤はほとんどなく、また、使用を避ける様に言われている薬剤でも、1-2回の服用で、問題になることはほとんどありません。一定以上の服用期間が必要な場合、検討されるべきと考えます。
妊娠と薬に関しては、妊娠時期によって、影響も変化します。
妊娠4週3日(胎齢17日)までに投与された薬剤は、催奇性性がありません。
妊娠4週4日(胎齢18日)から妊娠7週2日(胎齢37日)は、絶対感受期と言われ、胎児の中枢の臓器が形成される頃ですので、影響を強く受けます。
妊娠7週3日(胎齢38日)から妊娠9週6日(胎齢55日)末梢の臓器形成期のため、影響を受けます。
妊娠10週0日(胎齢56日)から分娩までは、奇形のリスクはほぼ消失しますが、胎児の発育、子宮内環境への影響があります。
日常的によく使われる薬剤について、まとめてみます。
1)抗生物質(いわゆる化膿止め)では、投与が禁止されているものはありません。その中で、比較的安全と言われるものは、ペニシリン系、セフェム系といわれています。
2)抗アレルギー剤は、基本的に、使用を避けることが望ましいと言われています。
3)鎮痛剤は、薬によって、妊娠末期には使用禁止のものがあります。(動脈管閉鎖のおそれ)
4)ステロイド外用薬は、長期、広範囲使用は禁止です。
5)漢方薬の中にも、妊娠中服用してはいけないものがあります。
妊娠中だからと言って、全く薬を使用せず、母体の体調が悪くなってしまうことのない様に、また、薬を使用したからと言って、安易に中絶手術を考えることのない様に、主治医とよく相談しましょう。
2014年9月25日木曜日
ホルモン補充療法
更年期障害の治療の主役はホルモン補充療法です。
女性ホルモンは2種類ありあります。
主役のエストロゲンと、脇役の黄体ホルモンです。
この2つの女性ホルモンを組み合わせて使用します。
月経様の出血がある「周期法」
出血の無い「連続法」
エストロゲン製剤には、皮膚に張る「シール」、塗る「ジェル」、錠剤があります。
様々なバリエーションがありますので、
医師とよく相談して、自分に合った方法を見つける事が出来ます。
ホルモン補充療法で、乳がんリスクが上がると言われた事もありましたが、
現在は、ほとんど、問題になる事は無いようです。
ホルモン補充療法を行っている人たちの方が、平均寿命が長くなっているようです。
女性ホルモンは2種類ありあります。
主役のエストロゲンと、脇役の黄体ホルモンです。
この2つの女性ホルモンを組み合わせて使用します。
月経様の出血がある「周期法」
出血の無い「連続法」
エストロゲン製剤には、皮膚に張る「シール」、塗る「ジェル」、錠剤があります。
様々なバリエーションがありますので、
医師とよく相談して、自分に合った方法を見つける事が出来ます。
ホルモン補充療法で、乳がんリスクが上がると言われた事もありましたが、
現在は、ほとんど、問題になる事は無いようです。
ホルモン補充療法を行っている人たちの方が、平均寿命が長くなっているようです。
2014年9月23日火曜日
低用量ピル メリット・デメリット
1999年に、やっと正式認可された低用量ピル。
まだまだ、日本では、女性の避妊法としては、敷居が高いようです。
メリット
1)女性が自分の意志で避妊できる。
2)正しく服用すれば、99.7%の高い避妊率である。
3)月経痛が軽くなる。
4)月経量が減る。
5)月経周期を移動できる。(遅らせたり早めたり出来る)
6)ニキビ、多毛の改善が期待できる。
デメリット
1)毎日服用する煩わしさがある。
2)医師の処方箋が必要。
3)低い確率だが、血栓症のリスクが上がる。
4)やや高価である。(他国に比べて)
ピルと言えば副作用と思われがちですが、認可前に流通していた中用量ピルでみられた
太る、吐き気があるなどの副作用は、低用量になってかなり改善されています。
3か月試してみると、メリット・デメリットが実感できるでしょう。
美容液・・・のようなものと考えると、わかりやすいかも。
まだまだ、日本では、女性の避妊法としては、敷居が高いようです。
メリット
1)女性が自分の意志で避妊できる。
2)正しく服用すれば、99.7%の高い避妊率である。
3)月経痛が軽くなる。
4)月経量が減る。
5)月経周期を移動できる。(遅らせたり早めたり出来る)
6)ニキビ、多毛の改善が期待できる。
デメリット
1)毎日服用する煩わしさがある。
2)医師の処方箋が必要。
3)低い確率だが、血栓症のリスクが上がる。
4)やや高価である。(他国に比べて)
ピルと言えば副作用と思われがちですが、認可前に流通していた中用量ピルでみられた
太る、吐き気があるなどの副作用は、低用量になってかなり改善されています。
3か月試してみると、メリット・デメリットが実感できるでしょう。
美容液・・・のようなものと考えると、わかりやすいかも。
2014年9月22日月曜日
ブログ始めました
初めまして
愛知県春日井市の婦人科クリニックの院長です。
アルファクリニックは、平成3年平成3年(1991年)10月に開業しました。
23年間、地域の皆さんと共に歩んで参りました。
今までの診療で、学んだことやお伝えしたいことを
書いていこうと思っています。
愛知県春日井市の婦人科クリニックの院長です。
アルファクリニックは、平成3年平成3年(1991年)10月に開業しました。
23年間、地域の皆さんと共に歩んで参りました。
今までの診療で、学んだことやお伝えしたいことを
書いていこうと思っています。
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